求める請願署名」の
第二次提出を行いました。
第一次提出と合わせて、およそ1万5千筆が集まっています。
各市町村を平均すると、奈良県は近畿で一番高い水準になっています。
過半数の都道府県は、市町村に対して国保会計への補助を行い、
引き下げを進めています。
しかし、奈良県は全くそれを行っていません。
県の財政を見直せば十分可能な事業であり、日本共産党は
そのことをずっと追求しています。
来年度の予算案では、日本共産党がずっと要求していた
「住宅リフォーム助成制度」が一定程度予算に反映されて実現しました。
しかし、国保に対する補助は実現していません。
県民の皆さんと一緒に、今後とも追及していきたいと思います。
奈良県で一番高い大和高田の国保料を引き下げるためにも
必要です。
署名の提出後、県の担当者と短い間ですが懇談となりました。
国保のいわゆる「広域化」の問題について質問が出たところ、
奈良県が考えている「広域化」の姿は、
奈良県内の市町村間で格差が大きくなり、南部の過疎地域などは
市町村単位での運営が困難となってくる。
そのために財政面を県にまとめて、国保料設定など負担を平準化していく、
というもののようです。
しかし、それでは右のものを左に動かしているだけで、国保の
根本的な問題は解決されず、結局市町村国保の問題が
県により大きくなって再現されるのではと思います。
志位委員長の追及を受けて菅首相も認めた「国保の構造的問題」は
「スケールメリット」で克服できる問題ではないと思います。
国保広域化をめぐっては「国の負担を増やすことなしには、
都道府県が引き受けることはできない」と
広域化に積極的な県もふくめて多くの知事が国の負担の増額を
求めているという報道もあります。
また、国保料の市町村格差は是正されますが、結局高止まりしてしまう
ことになります。県の財政のバックアップがあれば話は違うでしょうが
県はそういうつもりではなさそうです。
市町村の中には、国保会計の負担を県が引き受けてくれるなら、と
期待するむきもあるようですが、県のイメージでは、財政は一本化
されても、業務は市町村に残ることになり、事務経費は
あまり変わらないことになりそうです。
国保の広域化はこれから時間をかけて議論していく、と担当の課長は
言っておられましたが、こうした形で、「国」「県」「市町村」が
それぞれに自分達の負担が減ることを希望している「同床異夢」の
状態ではなかなか話がまとまることはないと思います。
根本的には、国保に対する公費負担のあり方、公的医療費のあり方に
手をつけなければならないと思います。
広域化は、けっして結論にはなりません。