2011年02月27日

決起集会とTPPシンポジウム

今日は地域の公民館を使っての、地域後援会の決起集会でした。

地域のみなさんをはじめ、およそ80人の参加で公民館が
いっぱいになりました。

町内会の方や病院の稲次理事長など、たくさんの応援の
訴えをいただきましたが、嬉しかったのは私の元部下の
病院職員のWくんが応援の訴えをしてくれたことです。
当直明けにもかかわらず、職場での私を紹介してくれて
地域の皆さんに私を押し出してくれました。
本当にありがとう!

太田さんの前に私も挨拶を訴えをさせていただきました。
最初の演説会なので、自己紹介を長めに取ったところ
地域の皆さんからたいへん良い評価をいただきました。
やはり、選挙で「人」に投票するにおいて、その人がどんな人で
何をしてきたのか、ビラなどではなく直接聞くというのは
大変大きいものだと感じました。
(自己紹介の内容は、おおむねこのブログで「自己紹介」
「私と日本共産党」
書いたことを短めにまとめたような内容です)

午後からは奈良市で行われた「TPPシンポジウム」に参加しました。

20110227160759.jpg

TPP=環太平洋経済連携協定 は菅首相が昨年の秋に急に参加を言い出して
一躍有名になりました。
国同士の貿易において「例外なく」関税やそれ以外の貿易の障害(非関税障壁)
を取り除くというものです。
菅首相は「平成の開国」とうぬぼれていますが、その内容は日本の産業に大きな問題を
含んでいます。一時期、日本の農産物への関税の問題ばかりが取り上げられ、
農家の人だけが反対しているかのような報道が横行しました
(今でもしばしばあります)が
実際は日本の農業、商業、工業あらゆる分野に影響を与えるものです。

実は「非関税障壁」というのが本当のところの問題で、商売や労働のルールそのものも
外国の企業や個人とと自国の企業や個人との間で不公平があってはならないという
ものです。一見良いことのように思えますが、たとえば食品の安全基準においては
日本のほうが厳しく、アメリカがゆるいことが多いのですが、それはアメリカの企業に
とって不公平だから、日本の基準を緩めよということになり、実際にアメリカは
これらを日本の「非関税障壁」だとして無くすことを求めています。
それどころか、「米国産」など食品の原産地表示義務も無くすことを求めています。

また、地方自治体が地域の産業を育成するために特別の政策を行うことも
(例えば公共事業において地元産の木材の使用をすすめることなど)
非関税障壁とされ、外国の企業と地元の産業が競争にさらされる可能性があります。

このほか安い労働力の移入によって日本の雇用が失われ、また労働者の待遇が
悪化することが予想されること、それぞれの国で独自に自国の労働者を保護し
雇用を促進する政策が取れなくなることなど、働く人の暮らしにも影響してきます。

TPPを後押しする報道などで使われる「日本の(国の)国際競争力のため」
などというものではなく、国とは無関係に、国境を越えて活動できる
一部の多国籍企業にとってつごうのいい仕組みであり、国際競争力という点で
力がない企業や個人は市場原理をもって排除されるのは
当然ということになります。

しかし、地域の産業の価値は、市場原理ばかりではかれるものではありません
ましてや、農業や医療・福祉など、社会的インフラとしての意味を持つ産業も
あります。

パネラーの皆さんからの発言の後、会場からの発言を求められたので
私も発言しました。

TPP導入によって、アメリカ式の営利事業としての医療が持ち込まれることに
なり、「お金のあるなしに関わらず医療が受けられる」国民皆保険の仕組みが
危機に瀕すること、営利を優先するアメリカ式の医療経営が入ってくると、
「お金のあるなしで患者さんを選別する権利」を医療機関に与えることに
なってしまい、お金の切れ目が命の切れ目になりかねない、それは断じて許されない

ということを発言しました。
時間の都合で十分には話せませんでしたが、TPP推進を主張する人と
ネット上で論戦になったときのことも付け足しました。
「日本の農産物は国際競争力がある。農産物を輸出産業として育成すれば
日本の農業は活気付く」
という人に対して
「それでは質の良い国産の農産物は日本と外国でお金持ちが食べることになり
日本の庶民は輸入の安い農産物を食べることになるのではないか?」

問いかけたところ
「それの何がおかしい。それが自然じゃないか。同じ日本にいるからといって
お金持ちと貧乏人が同じものを食べているほうがおかしい。飛行機に乗る時
お金があればファーストクラスに乗り、お金がなければエコノミークラスに
乗るように、質が良いものにはお金を払わなければならないのは当たり前だ」

と返してきました。私は農業や医療の社会的資本としての意義を唱えて
返しましたが、
それこそが鎖国でありムダの最たるものだ、厳しい市場の競争にさらさな
ければ日本は置いていかれるという
調子で、話が終始かみ合いませんでした。

この人の意見がTPP推進論のすべてだとはもちろん思いません。
しかし、TPPで自由貿易を進めよう、日本を開国しなければ、という主張の
裏には、命にかかわる医療や農業までも、飛行機のクラスと同じように
考える価値観、それぞれの国の社会や文化の値打ちまでも、もっぱら
お金で計算して表せる価値のみを見る価値観があるように思います。
posted by 向川まさひで at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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