2011年12月12日

国保問題12月議会論戦

今回の12月議会では、大和高田市の国保会計について、
昨年度以前の決算と予算のかい離を指摘し、
実態に合わせた予算にすれば、下げることも可能ではないか
という指摘を行いました。

大和高田市の国保会計では、医療費などの給付に用いられる「保険給付費」が
ここ4年の間、毎年90%〜91%の執行率です。

ほかの市町村のケースを調べると、94%〜97%程度のところが多く、
10%近い不要額を出しているところはあまりありませんでした。
まして、4年間もそのような会計になっていたところはありません。

この点を指摘し、また、こうした過大な見積もりによって、国から受け取る
支出金も過大になり、その結果国に多額の返還金が発生していることも
指摘しました。
こうした点からも、より実態に近い予算にすべきではと付け加えました。

議会内では、財政の面から「急な病気の流行などにそなえて、
一定余裕を持たせた予算にしている」
「国保会計は厳しく、国保税を下げられる状況にない」

などという答弁に終始しました。

議会ではこのように平行線でしたが、議会後に担当者と雑談する中で
国保の現状について大変率直な声も聴くことができました。

長引く不況と地域経済の衰退で国保世帯の負担能力が低下する一方であり、
十分な保険料負担は望むべくもないこと
そうした中でも医療給付費は伸びており、保険料収入と医療給付費の間で
均衡の取れた予算をつくることは無理であり、歪みが生じていること
そして、一つの市町村の努力では国保の現状を改善することは限界で、
共産党が言うように、国保制度そのものへの国庫負担率を
上げる以外には根本的な解決ができない状態であること


もちろん行政サイドの言い分であり、すべてを是とすることはできませんが
現場からこれらの発言が聞けたことは成果であると思います。

来年度は国の「税と社会保障の一体改革」のはじまりです。
介護保険料も上がることがほぼ決定の中、医療費の負担、保険料負担が
どうなるのか、国の政策を見ながら、運動を提起して行きたいと思います
posted by 向川まさひで at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 国民健康保険 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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