2013年05月02日

岐阜県高山市に行ってきました その2

昨日の記事の続きです。
もう一つ、私が高山市の取り組みで興味を持っていたものがあります。
それが↓です。

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「コンテンツツーリズム」、いわゆる「聖地巡礼」というものです。
アニメやドラマ、映画などの舞台となった場所を、観光資源として活用しようというものです。
2012年、飛騨高山市をモデルにした街を舞台にしたアニメ「氷菓」が放映され、
実際に現地をロケして再現された街の風景の美しさが評判となって、
その現地を見に行こうというファンが多く訪れています。
地域も積極的にマップ作製などで後押しし、その経済効果は20億円以上と試算されています

私はあくまでもそうした街の取り組みを見に行くのが目的なのですが・・・
・・・などと嘘をついてもしょうがありません。
実は私も「聖地巡礼」者の1人です(笑)
・・・なので、この記事のカテゴリは「趣味」です。

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△高山市内を流れる川です。オープニングタイトルをはじめ、物語中に何度も登場していました。

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△和風のおしゃれなカフェですが、このお店も作品中に忠実に再現されていました。
写真は撮り損ねましたが、お店の看板がアニメ作中の名前になっているというサービス付きでした。
置かれていた交換ノートにはファンからのメッセージがいっぱいでした。

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「氷菓」は、米澤穂信氏の小説「古典部シリーズ」を原作とする「青春ミステリー」で、
高校生の主人公とヒロイン、仲間たちが、さまざまな日常の謎解きをしていくストーリー群で、
単に推理・解決をするだけではなく、その中に主人公たちの悩みや成長が織り込まれている
ことが作品の魅力になっています。
アニメ版はとりわけ情景の映像の美しさ、登場人物の心情の描写が秀逸と評価されています。
挫折や嫉妬、いじめといった10代のシビアな部分も描かれながら、事件の謎解きを通じてお互いに理解し、成長する主人公たちの姿はどこか懐かしく、あたたかい気持ちになれました。

私の個人的な部分ですが、地方都市の古い進学校、多様な部活や文化祭が盛ん、主人公たちの基盤はつぶれかけの文化系部という設定は、私の母校の富田林高校とかさなってシンパシーを強く感じます。


一方、主人公「折木奉太郎」とヒロイン「千反田える」の微妙すぎる関係も作品の魅力になっています。推理力に優れるけれど「省エネ主義」で無気力な奉太郎を、好奇心と行動力で引っ張りまわすえる。最初は苦手にしていたけれども、少しずつ変わる関係。おそらくお互いに心の中では自覚しているのでしょうけれども、いろいろな思いから一歩を踏み出せない二人。
それなのに、無自覚に接近したり、息がぴったりという二人の様子は、もし周囲にいればきっとやきもきさせられると思います。
ネットでは「壁殴りアニメ」という評価もされていました。
別に壁を殴るシーンが出てくるわけではなく、「二人の微妙すぎる関係とお互い無自覚な接近ぶりに、嫉妬や羨望やイラつきやその他いろいろな感情が刺激され、視聴者が思わず壁を殴ってしまいたくなる」というものです。
特に第19話は、奉太郎えるが放課後の部室で延々と推理合戦と他愛ない会話をするだけで1話が終わるという異色な回で、推理がヒートアップしてお互いの顔が限りなくゼロ距離になる場面では、ネットで「壁に穴が開いた」「壁返せ」「もう殴る壁がない」という感想が続出しました。


私はさすがに壁を殴るほど若くありませんが、なんとなく応援したくなる二人です。

原作はまだ続いていますが、アニメは奉太郎たちが2年生を迎える春休みで最終回となりました。
最終回のエピソード「遠まわりする雛」は全体でも重要なエピソードで最終回にふさわしいのですが、
ストーリーもさることながら、桜の描写が美しく、妖艶ともいえるものでした。

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ラストシーン、満開の桜の下で、ピンクに染まった夕暮れを歩く二人。(桜の花がハートに見えます)
二人は最終回でも結局「遠まわり」してしまいましたが、二人の足元には土筆が伸び、
春の訪れを感じているえるの台詞など、二人は「遠まわり」はしても「春」は近づいている
ということを暗示させるラストシーンでした。
私はこのシーンで胸があたたかくなる思いがし、フィクションの世界のことであるにも関わらず、「この二人の未来に幸あらんことを」と祈る気持ちになりました。こんなことは久しぶりのことでした。

この舞台となった桜も見に行きたかったのですが、高山では桜は4月中旬以降が見ごろということで
残念でした。(なお、今年は4月中旬の冷え込みで、桜と雪という異例の組み合わせになったようです)


明日からは青年ボランティアで学生たちと一緒に福島に行ってきます。
ブログはまた、まとめて更新になりそうです。
posted by 向川まさひで at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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