川に転落し亡くなるという痛ましい水難事故が発生しました。
翌日、私は現場を見に行きましたが、事故現場は水深も浅く、平素は流れも穏やかで「まさか」と思うようなところでした。川の合流点に近いため、水害対策として一部分だけ、川の流れを緩めるために深く掘られた箇所があり、深さが2メートル近いその部分に児童が転落してしまったということでした。
夏場は川辺で涼を楽しむ人も多く、対策が必要と感じました。

7月21日、太田県議と沢田議長、そして私で県の事務所に赴き、事故現場と同じような状況にある箇所がないか安全点検を実施すること、今回の事故現場は再発の危険もあることから治水との兼ね合いで可能な改修等も検討することなどを申し入れました。県も事態を重く見て、安全点検の実施と対策の検討を行うことを答えました。
私は今回の事故現場の問題を指摘し、「治水のため等であえて深くしている場所などは、危険性の把握もしやすいと思うので、そういうところには一般的な水難注意だけでなく、危険性がはっきりわかる掲示やマーキングなどを行う必要があるのでは」と伝えました。
その後、泉尾副議長をはじめ他の議員からも、また市民の方々からも、夏休みを迎え安全対策を求める声が市や県に届けられる中、8月3日、県は事故現場となったすり鉢状の深みに約30トンの石を詰めて浅くする工事を行いました。また同時期に大和高田市も、堤防に文字で標記して注意喚起をおこないました。
現場の安全対策は完了しましたが、市内には他にも改善が必要な河川・水路があり、引き続き安全点検と注意喚起が必要となっています。

▲対策が行われた現場