2010年12月21日

社会保障と「コスト」

よりによってクリスマスイブの日に親知らずを抜く羽目になりました。
知らない間に虫歯が進行していたようです。
まあ、どうせ何の予定もないのですが・・・orz

言いかげんうんざりの民主党党内政局、朝鮮半島の情勢、いろんなことが
膠着した状態で新年を迎えることになりそうです。
社会保障や教育の分野も、障害者自立支援法の実質延長、介護保険の改定先送り、
奨学金増額見送りなど、いい方でも悪い方でも「現状維持」になった
項目が多いようです。

しかし、社会保障や教育の分野では、政権交代前は民主党にも期待するところが
あったのですが、見事に「交代」ならぬ後退してしまいました。
財政難だ、財源が見つからないというのがその理由のようですが、
「強い社会保障」とか「教育は国の根幹」とかいうのならば、お金がない、
で済ませてよいものではないはずです。
結局のところ、スローガンとは裏腹に、医療や教育への公的支出を「必要だが
できるかぎり安くあげるほうがよい『コスト』」
だとしか、
考えていないのではないかと思います。
そうではなく、国のお金の使い道を大胆に変え、一定の負担増を伴ってでも
社会保障や教育を充実させ、本当に国の根幹に据えるという姿勢が
今の閉塞を打ち破るものになるはずなのです。
(もちろん、菅首相らは消費税などの水平課税や応益負担を言ってくるでしょうが、
私たちは応能負担原則による所得税・法人税の見直しや社会保険料の改正を
求めます)
社会保障への投資は、雇用を生み出す力だけでなく、医療分野では技術や機械の
発展を促し、介護分野では介護を受ける人の能力を維持・または引き出し、
介護のために働けなかった家族にも社会への参加機会を提供します。
そして雇用分野は労働力の質的向上と雇用の調整の役割を果たすなど、
社会保障の充実と経済の発展、社会の安定とは不可分の関係にあります。
国や社会全体で見た時の教育の果たす役割は言うまでもありません。

しかし、こうしたことは短期的に結果が出るものではありません。
ゆえに、一方的な支出であって、無駄遣いやあるいは人気取りの
ための「施し」、「バラマキ」という目で見られることも多いです。
だからこそ政治家のきちんとした考えが求められるのです。

こうしたお金を、短期的に成果が出ないという理由で「出来るだけ安く
上げるべきもの」とみなすのは、企業で言えば「売り上げに結びつかない部門」
を徹底的に切捨て、切り下げしすぎた会社経営者と同じです。
調査研究や人材育成、職員研修などを削った結果、人材が育たず、仕事の管理も
忙しい現場に任せきりで改善されない、新入職員の採用をせずに何年もいて、
いざという時に仕事を増やしたりすることができない、
そういう結果に陥っている企業も少なくありません。

こうした民主党のブレの目を覚まさせるような、分かりやすい社会保障・教育
重視の国家・社会のあり方を示すイメージを作りたいのですが、
なかなか難しいです。数字の裏づけがないと説得力がありませんし、しかし
数字だらけでは関心の薄い人にまで広げる力をもてません。
市議選には間に合わないかもしれませんが、この冬にしっかりと学び、
考えたいです。

KC2A0005.jpg
△実家から送られてきた実家の柴犬(さくら・オス・11歳)の写真です。
犬なのにストーブやホットカーペットが大好きです。
年末には実家に帰りたいな・・・続きを読む
posted by 向川まさひで at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月30日

社会保障の「ボーダーゾーン」

早朝宣伝では他党の議員さんの宣伝と出会いました。
激励の言葉をかけていただきましたが、ベテラン議員さんも
いち早く選挙に向かい始めています。負けるわけにはいきません。
甘いといわれるかもしれませんが、願わくば非難合戦ではなく、
大和高田市民の皆さんのためによりよい政策を競う戦いをしたいものです。

早朝宣伝を終えて病院に出勤。医療相談があり相談員の方と一緒に
対応しました。
内容を詳しく書くことはできませんが、一つの家族に失業・病気・障害・高齢化と
いう生活問題が重なって起こってしまい、家計が苦しくなって貯金も底をつき、
病気でも医療を受けられなくなっているという、たいへん困難なケースでした。
さらに厳しいことに、少ないながらも収入があるために生活保護も難しく、
身体もかろうじて動くために身体障害者福祉の適用も限られるという、
制度のボーダーゾーンともいうべきケースでした。
収入があるとはいえ、家計から国民健康保険料を払う力はなく、事実上の
無保険状態になっていました。そのため、病気があるのに医療を受けられず
病気をさらに深刻にしてしまっていたのです。

日本の社会保障の問題点の一つは、このケースのようなボーダーゾーンの
人への制度・政策が手薄であるということです。

どうしても働けず生活が追い詰められてしまった人のためには、厳しい
条件のもとですが生活保護制度があります。しかし、生活保護水準より
少し上の所得や身体状態にある人たちは、保険料負担や自己負担を課せ
られるなどで、生活は保護を受けるよりも厳しい状態になることがあります。

長期失業や病気などで生活が苦しくなり、このような境遇に追い込まれた人は
社会保障で助かるどころか、社会保障のためにさらに追い詰められる
ことになります。私はここに、とても憤りを覚えます。

「福祉(=社会保障)が充実すると自立を阻害する。今の日本人は安易に
福祉に頼りすぎだ。福祉は『本当に困った人』だけに給付して、
それ以外には福祉に頼らずに生活させるべきだ」、と言う人がいます。
しかし実際には、社会保障の不備のために病気や障害が重くなり、また
病気や貧困のために就職活動が制約されるなどして『自立』が妨げられています。

抜本的な社会保障の拡充と、税や保険料の応能負担原則の確立が必要ですが、
国民健康保険料・介護保険料の減免制度の充実、医療費や介護サービスの
自己負担に対する減免の実施、障害者福祉の充実、失業給付の充実など
現行制度の修正や運用改善でできることがあります。
市政で出来る範囲は市で積極的に行い、また国や県に対して改善を求める意志を
表明するべきだ、その立場で日本共産党は先日市に予算編成への申し入れを行い、
国保料の引き下げや減免制度の充実など、社会保障政策の改善を求めました。
住民の暮らしを守る一番の砦としての市政を、少しづつでも実現したいと思います。続きを読む
posted by 向川まさひで at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会保障 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。